11.クンバーコーナム
〜本式のお参りを習う〜

風呂場のHongKongスター
18:30クンバーコーナムに着いた。そのまま歩いて最初に入った宿にチェックイン。シングル300ルピーのところ50ルピーもTax上乗せでがっかりしたけど、窓口に居たのが珍しくも若い女性で、そのアムラとマネージャーのお爺さんと3人で話がはずんで楽しかった。

さて、やれ風呂場で洗濯でも、とドアを開けたら10匹くらい蚊がいて、ギニャーッ!となるも、こちらも慣れたものだ。ブルース・リーかジェット・リーあるいは若き日のジャッキー・チェンのごとく華麗に動き、蚊をあの世へ送り出す。仏教の生まれ故郷で殺生しまくる女。

 

噛みタバコ
翌朝7時、マネージャー爺さんのモーニングコールで目覚める(頼んでない)。珈琲をごちそうになりつつおしゃべり。しかし、あまり英語できないため続かず、お爺さんは噛みタバコを始めた。これ、暇&貧しそうなインド人男性がよくクチャクチャやっているのを見た。小さい葉に白い粉をくるんで口に入れ、真っ赤に染まった唾をしきりに吐き捨てるので、初めは血でも吐いているのかと心配したものだ。私が注視していたら、その作業を一つ一つ見せてくれて最終的には勧められたが遠慮した。

朝食の後、クンバーコーナムの街を散歩する。

実にのんびりとした町で、所々に井戸や水汲み場があった。井戸端の様子はさながら江戸時代だ。タンジョールと違って、町人は話しかけるでもなく遠くから静かにみている。クンバーコーナムも見所はドラヴィダ寺院だけなのでまたしても寺巡りをする。

シヴァ神のお導きでPrabakaran氏登場
二つめの寺の入り口で、目がこんな感じ<● > < ●>の切符切りの不可解なトークで困っていると、プロバーハラン氏が助けてくれた。町で薬屋を営む敬虔なるヒンドゥー教徒のおじさんである。休日にいつもお参りをしているのだそうだ。

I want to see Temples.( ワタシ・テラガ・ミタイ・デス)

と言ったら、色々と中を案内してくだすった。ありがたい。本当のところ異教徒は進入禁止だったかもしれないが、プロバーハラン氏のおかげでなんのその、どんどん一緒にお参りした。氏による丁寧な英語の説明のお陰で、今までぼんやりしてた物がはっきりして、本当、このプロバーハラン氏はヒンドゥーの神様が使わした使途だ。

三つ目に訪れたクンベーシュワラ寺院は特に忘れ難い。ご本尊をまつる中央部は、α波大放出レベルの神聖な空気に包まれていた。シヴァ神が手ずから作ったという伝説の本尊リンガ(男根をかたどった石)は、暗い奥殿で赤子のように大切に布にくるまれていた。ココナッツオイルの灯明がゆらめいて、生花の香りがただよう。

寺と寺の間を裸足で走ったり、寺の派出所みたいな所で髪にジャスミンの花をつけてもらったり、蠅だらけのサトウキビ生ジュースをもらったり、とにかくめちゃめちゃ楽しい寺巡りになった。

プロバーハラン氏の家族と会食
家が新築パーティ中だとかで、ランチによばれる。どこもかしこも白くてピカピカで花びらが散っていた。入り口にはバナナの木が飾ってあった。親戚の何家族かと共に住むのだそうだ。奥さんはどことなくフリーダ・カーロ似の女性で、どういう意味か不明だが、顔にターメリックをつけていた。娘さんは賢そうな友人達に囲まれて笑顔。

そして、ここで食べたミールスが、すごーーーーーく美味しかった。美味しすぎて写真も取り忘れた。赤カブの煮物と馬鈴薯カレーが特に美味で、付け合わせのアチャールも爽やか、はたまたマンゴーカレーなんてのもあった。みんなご飯を散らさずに綺麗に食べていて、全体的に上品な一族である。突然の珍入者にも親切であたたかく、なんでこんな事になったのか分からないが、ありがたい。

ランチの後は氏の友人宅にゆく。ここの家族も信心深くて、奥さん自慢の神棚には、沢山のヒンドゥー神に加えて、キリストとマリアのブロマイドまであった。この奥さん、ディスプレイセンスがあって、部屋の所々にシンメトリーの飾りや美しい小物が見受けられ、中でも一番綺麗だったのは小さな庭だ。薔薇をもらう。

バスでクンバーコーナム→チバンタラムを目指す
信心深いプロバーハラン氏は寺で出くわしただけの異邦人に最後まで親切だった。バス停まで原付で送ってくれ、バスの席を取ってくれ、荷物を運んでくれ、見送ってくれた。ありがとうございます。

バスの中では、静かなお爺さんに助けられたり、マイリヤーラムというバス停では日本語通訳のプラカーシ青年に日本語で話しかけられたりした。怪しさまる出しだったが、話をしていたら案外いい人だった。MBAの勉強をしているんだそうだ。タミルについて少し教えていただく。この人は1度も私に触らなくて、本当にめずらしいインド人だった。(それくらい男から触られまくるのが日常茶飯事ということである。)



 

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