3.ムンバイでのホームステイ(1)
〜とまどいと悪夢の1week〜

伝説のコック・アショクさんの家
アショク家2/1の早朝アショク家に着いた。6年前にお世話になったインド料理屋でコック長をしていたアショクさんのお家である。残念ながらアショクさんは一年前に急病で亡くなっており、今は奥さんのアシャさんと長男のナランダ君〔大学生〕が住んでいる。公団みたいな集合住宅だが、ぴかぴかの石の床や、がんばればお湯のでるシャワーがついていたりと、一般よりも良い暮らし向きである。アショクさんが日本で稼いで手に入れた自慢の家だそうだ。私はアショクさんの作るパラパニール(ほうれん草チーズカレー)が大好きだった。もうあの味が食べられないと思うと残念で仕方ない。

 

ボリウッドムービー
 初日はとにかく疲れていたので、のんびりと過ごした。夜、ナランダとその友人ジャッキーと3人でボリウッド映画を見に行く。映画館は近くにあるショッピングモールの最上階にあり、日本のシネコンと同じような感じだった。
 現地語の字幕無しではあったが表現が完全にアメドラのそれなので、難なく理解できた。三人の若者が美女をものにしつつそれぞれ振られる、ちょっとオシャレな都会派ラブコメディだ。ムトゥ踊るマハラジャみたいなのを期待していたので肩すかしの気分だ。帰りにゴールガッペーというスナックをごちそうになる。

ボリウッド

 

ゴールガッペーとはなんぞ?
6〜7cmの風船状スナックにスパイシーな汁を注いで食べるお菓子である。汁は店の人が入れてくれる。それをその場で一口で食べる。だいたい6回1セット。10ルピー(20円)だっと思う。インドでは一般的なものだ。さてお味の方だが、美味しいというか、量が多すぎる。冷たい塩水スパイス入りをガブガブ飲む感じなのだ。もう1セット勧められたが辞退した。そしてその後一度も食べなかった…

ゴールガッペー

 

エレファンタ島を目指す
2/2日はアシャとムンバイの世界遺産エレファンタ島にゆく事にした。が、これが大変だった!何が大変て、行くまでがすごかったのだ。まさにインドだったのだよ諸君。

交通の便の悪さにインドの情緒を感じる
アショク家はムンバイの中心地からすごく離れている。なのでまず、家をでたらオートリキシャーを捕まえねばならない。最高4人の乗り合いスタイルで片道5ルピーだ。途中、降りるひとや乗るひとの為停車しつつ、なんとか最寄りのバインダル駅につく。次は電車の切符を買うために切符売り場で30分以上ならばねばならない。窓口が3つしかなくて、当然「手売り」だ。しかも、急に閉まったりなんかする。そんな時人々は文句たれつつもおとなしく並び直すのだから本当にインド人は気が長い。気の短い日本人としてはいつまで経っても電車にさえ乗れない地獄である!
 ちなみに、インドの駅には1つも改札口がないし郊外列車なら車掌も来ないので、無賃乗車なんか楽勝だろうに、なぜか皆ちゃんと切符を買っているのが偉いとは思った。
 さて、なんとか切符を手にしても、乗るのがこれまた大変だった。停車時間が短いために降車も乗車もバーゲン会場に殺到するおばちゃん集団のごときパワーが炸裂するのだ。死ぬ思いでアシャにサポートされつつ乗り込む私。当然、車両にドアはない…。居眠りしていたらポロポロ落ちるだろうが、皆、平気な顔で風に吹かれている。インドだ…またしてもインドを感じた。

ムンバイ市街の美
ムンバイ市街チャーチゲイト駅につき、徒歩にて港まで。乗船場は有名なタージマハールホテルとインド門のすぐ近くにある。(というか有名と言われても私は知らなかったわけだが…)ムンバイの街はコロニアル時代の建築が多く、そのどれもが嘘みたいに古色蒼然としていて、とても美しかった。だが、そればかりなのですぐ見慣れてしまった。そしてやはりゴミだらけ。あと、人々が手にビニール袋をもって歩いているのが目に付いた。結構小綺麗なおじさんでもヨレヨレのビニール袋だけぶらさげている。カバンがわりのようだが、よく分からない文化である。

船にのり、エレファンタ島をめざす。ここの時点ですでに疲労していた。島についたらついたで、今度はトロッコ列車に乗れという。いったいいつになったら着くのか。いつまでも世界遺産には近づかぬ。しんきろうなのか?!

エレファンタ島本番
ところでエレファンタ島とは何かという話だが、要するに岩壁を彫って作ったヒンドゥー寺院の跡である。イスラム教徒に大部分壊されてはいたが、でかくて見事な石窟寺院であった。そして、入場料が外人250ルピー、インド人10ルピー。ふざけんな!!この外人料金は旅の最後までつきまとった。
そして、ヒンドゥー教に暗い私にとっては、本堂にいたる長いお土産物屋階段の方が面白かった。もったいない250ルピーもったいない交通疲労。

エレファンタ島みやげものや

インディアンスタイル
道中サルにスナック菓子を盗られたり、ベジビリアーニを食べたりと、着いてしまえば楽しく過ごせた。アシャがベジビリアーニから豆とジャガイモを取り除いて食べていたので、何なの?と聞いたら、おできに悪いから食べないんだそうだ。インドの迷信なのか?そのあと、15ルピーのボトル水を20ルピーで売られたりした。ささやかながら、インド初のぼったくり体験である。また、アシャはゴミを海やら野に投げていた。いわく「インディアンスタイル」。インド人はゴミをゴミ箱なんかには入れないのだ。そしてインド人は外人からはぼったくれるだけぼったくるのだ。それがすなわちインディアンスタイルなのである。

 

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