4.アウランガバード(2)
アジャンター石窟寺院見物
(石窟寺院ばっか)
2/11はホリディホテルのツアーでアジャンター石窟寺院見物。インド人はよほど岩壁を彫るのが好きらしくここも岩壁を彫り抜いて作った驚異の寺院。ついでにこれも世界遺産である。エローラとくらべると壁画の保存状態が良いという話なので楽しみだった。前日に申し込みをすませ、翌朝8:30、黄土色の埃漂うアウランガバード駅前を早足で行く。なんとか間に合う。だが急いで行ったにもかからわず当のバスは何度も停止しながらなかなか進まない。結局アジャンターには12時頃に到着した。
まずは世界中の旅行者が金を落として行くのであろう土産物ゾーンとレストランゾーンを通る。寺院自体はエローラと比べるとこじんまりしていたが、装飾が細かくて、漆喰なども残っており、したがって評判通り綺麗な石窟寺院であった。特に壁画が美しく、1500年以上も前に描かれた絵と思うと不思議だった。シッダルタの生涯を描いた部分をみている時に、今更ながら仏陀もインド人でしかも男だったんだなと気づく。生々しくて何となく嫌だな。考えてみたらラーフラという息子もいるのであった!キリストは童貞だがブッダはそうではない!
アジャンターもやはりひどく暑い。疲れたので、最奥の瞑想室にすわるに丁度良い石をみつけ、5分ほど休む。細い入り口から入る日光を背に壁をみると、影が不思議とぼんやり。
フランス人カップルとジェンガ
夜、ホテルのレストランにて一人飯をもそもそ食っていると、白人の美女が日本語で話しかけてきた。彼女は日本美術専攻の学生フランス人マリナで、彼氏ジュリアンと一緒に長期旅行中とのこと。久しぶりに思ったことが話せるうれしさでに色々話す。私のつたない英語では言いたい事の10分の1も話せないのだ。従って欲求不満はつのりにつのっていたところだった。インドの僻地でフランス人と日本語でしゃべる。妙な夜である。
アジア人の若い女性が1人で泊まっているからみんな注目してるわよ、とマリナが言う。枯れ木も山のなんとやらだとニヤニヤしつつ、調子に乗って、6年前のインド旅行の話をしたら、なぜか大爆笑で(ちなみに笑い話ではない)欧米人ぽく喜んでくれて「私たちにも面白い話がありマス」と話してくれたが、どこが笑えるのかさっぱり理解できなかった。2人はすっかりインドにうんざりしていて、一日中ホテルに籠もりきりでネットや読書をしていたから、私などはマリナのよい暇つぶしの相手なのだろう。会話のあと、みんなでジェンガ(積み木のゲーム)をやって、面白くて熱中してしまった。初めてのジェンガがインドというのも面白い。
ジュリアンは英語は少し話すが日本語はさっぱりなためマリナが私と会話している時はつまらなそうだったが、ジェンガではがぜん張り切って、いたずらっ子みたいで、それをマリナがケラケラ笑いながらこづいたりして、まあ、とにかく仲の良い2人だった。
アウランガバードの街を歩く
2/12は丸一日アウランガバードの街を歩いた。前日に出会ったシンタロウという日本人青年とホテルフロントで待ち合わせ、ビービーカマクバラー(ミニタージマハール)、バーンチャッキー(アウラングゼブ帝の師の墓)、バザールなどを見る。女の一人旅というのもあり、これまでぜんぜん気楽に街を歩けないでいたので、言葉の通じる同行者を得た気楽さで、思うまま色々見た。途中、だれぞの結婚式にまぎれ込み、あれよという間にステージまで押し出され御両人と写真までとる一幕もあった。我ながら意味が分からない。ここの人にとってアジア人はものめずらしいようだ。歩いている時に度々、有名人かパンダみたいな調子でかなり写メられた。後で話のネタになるのだろうなと思いつつ撮られる私。シンタロウはノリノリで撮られてた。気恥ずかしく嬉しいような、面倒くさいような、妙な気持ちである。アウランガバード自体はほこり臭くてゴミだらけの乾ききったインドっぽい街という印象だった。
 
初日本人シンタロウ
とにかく、インドで初めてであった日本人シンタロウは実に好奇心旺盛な青年だった。町中にあるジャイナ教寺院や式場等、気になったらすぐ見えない閾をひょいと越えて入り込むため、小心な私もそれに便乗できたのでありがたかった。途中でチャイを飲んだり、フルーツを値切ったり、リキシャーと戦ったり、シンタロウにゴールガッペーを食べさせたり(すまん)楽しい一日。彼は北インドから南下してて、この後プネーの日本人留学生と会うということだった。私はこの夜、ゴア行きの夜行バス(もちろんAC付き)に乗ることになる。
ところがインドボケのせいか?さっそくバスに乗り遅れそうになった。フロントのクールガイ・サンジャイにまで「なんで遅れたんだ(あきれ顔)」と言われ、インド人に呆れられた!インドで乗り過ごすなんて有り得ない!と焦りに焦り、手近にいたおじいちゃんリキシャに泣きついて見るも、席には何かの印刷物が満載されており、あきらかにどこかへ納品の途中である。一度あきらめかけたが、周りの人にうながされ(普通のインド人は基本的に親切なのだ。昔の日本の田舎の人みたいな感じ。おせっかい)、超絶ノロノロじいちゃんリキシャで、タイムリミット10分のところを行く。めちゃくちゃ焦りまくりつつも確実に近づく我ら。出発まであと2分くらいで到着した。うれしさに60ルピーも渡してしまった。10ルピーが相場なのだがご祝儀である。おじいちゃんはめちゃくちゃ喜んでた。
しかし結局バスがでたのはそれから20分後であった。
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