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19.ブッダガヤー(1)
〜またしても金盗られる〜

ガヤー駅からブッダガヤーへ
コルカタのハウラー駅22時発の列車(2A)に乗り、ガヤー駅には早朝着いた。
ふっかけてくるリクシャーの運転手達と元気良く"怒鳴り愛"の交渉していたら、乗り合いなら多少安いと言われ、行ったら若い白人女性がいた。2人でオートにゆられ、ブッダが悟りを開いた土地ブッダガヤーへ。ガヤー駅周辺は埃まみれでゴミっぽく、栄養不足のためか人々の体が小さい。早朝のガタガタ道をずっとゆく。緑も水も少なくて、ここで暮らすのは大変だなと思う。
同乗の女性がチベット寺だとドネーションで宿泊できるというので、行ってみたが値段が決められてて、部屋もそんなに良くなかったので安宿街の1つにチェックイン。へばり付きインド人に教えられた所だがまあまあの部屋。へばり付きインド人3名と共に屋台で朝食をとる。20ルピー。おどろいた。
仏が悟りを開いたマハーボディー寺院
ブッダが悟りを開いた菩提樹のあるマハーボディー寺院。ヒンドゥ寺院と較べるとすごくシンプルで、作ったばかりのように新しく見えた。容赦ない日差しに焼かれた石畳の上を裸足で歩くのは結構厳しい。本堂はエアコンが効いており、金ピカのブッダ像が祭られている。なぜか、仏像に貼られる金箔が空中で舞っていた。各国の熱心な仏教徒たちにまじって般若心経を唱えた。仏教ファンとして大満足の聖地めぐり。本堂の裏手では4代目の菩提樹が生きていて、人々がその元で瞑想していた。スリランカの団体さんと西欧人がちらほら。菩提樹には囲いがしてあるので触れない。というのも、オウム真理教の麻原彰晃がブッダが座ったとされる部分に無理矢理座ったからだそうだ。みんな菩提樹の落ち葉を拾っていた。私もゲームみたいな感じでスリランカ人少女と一緒に拾った。寺の入り口に売店があったので、ティク・ナット・ハンの歩く瞑想の本を手に入れる。
 
 
消えた財布
チベット寺、スリランカ寺、バングラディシュ寺、中国寺と見ていたら、財布がなくなった。中国寺でカメラを構えている時にショルダーバックを後ろに回していた。その時やられたようだ(それ前後は確認していたので確か)。これまでそんな不注意はコーチンで盗まれた時以外絶対なかったのに。あと数日で帰国だったので気がゆるんだのか。大ショック。
泣きっ面に蜂
安宿に戻ってフロント係の男に警察の場所を聞いたら、警察へ行ってもお金は戻らないなどと適当な返事しかしない。そればかりか地下室で酒でも飲みながら詳しく話を聞くよ、などと言い出した。インドで女性旅行客がインド人男から酒を勧められたら要注意である。不審に思いながらも一応その地下室とやらを見に行ったら、薄暗い部屋の真ん中にでかいベットがデーンとある。その上で知らない男が酒瓶片手にTVを見てた。どうみても犯罪現場。危険アンテナが100%反応した。本能で速攻自分の部屋に走って逃げて鍵をかけた。男が追いかけてきてしばらくドアをドンドン叩いていた。仏像のように動かず嵐が去るのをまつ私。冗談じゃない。金を盗られた上に強姦でもされたら立ち直れないどころの話じゃない。ブッダが悟りを開いた聖地にしてはなんてあぶない所だろう?なるほど、確かにビハール州はインド人も恐れる犯罪多発地域だった。油断も隙もない。その後、他の人に相談したら、警察に届けるのでも結構な一仕事だし、金も財布も戻らないだろうと言うので諦めた。今回も被害は少額だったが大事な財布だったのでガッカリ。ずるい奴に盗られるならば物乞いの人たちにあげれば良かったと後悔して、翌日から施しを積極的にした。
タイ寺でタイ人おじさんグループと
翌朝、ショックでボーッとしつつ早朝の食堂でイドゥリーバーダ頼んだら腐っていた。チャイだけ飲んでタイ寺を見学。金色でピカピカしてトンガリ気味な寺である。そしてやっぱり国王の写真が飾ってある。タイ人は本当に国王が好きだ。のんびり歩いていたらタイのおじさんグループと仲良くなった。宿坊の朝食を一緒に食べないかと言われ、タイ人尼さんの用意してくれる食事をよばれる。豚肉のでんぶ、豚のジャーキー、お粥など。(肉オッケーなの?!)おじさんの1人が日本の落語家にそっくりで面白かった。
ブータン寺や日本寺
ブータン寺も見学。ブータン寺はブッダガヤーの中で1番自分好みの寺だった。中国とチベットが混じったようなカラフルな装飾、丁寧なレリーフ、それらがこじんまりとした空間にぎっしり集まり小宇宙を作っている。幸せの国ブータン。国王が猪木に似てるブータン。日本寺にもいった。インド式の寺院に慣れてしまうと、日本寺はシンプルでやたら広かった。見張り?の坊さんはのんびり本を読んでいた。敷地内には誰でも利用できる仏教図書館があり、日本人数名がしずかに読書をしていた。私もお墓がどうのという内容の仏教漫画を読んだ。クーラーこそないが落ち着く空間であった。帰り道、結婚式の車とすれ違った。白い乗用車をたくさんの花で飾っていた。
 
帰国が3日後にせまっていたので、列車予約センターでニューデリー行きの切符を予約しようとしたら、当日券は完売で、翌日ならキャンセル待ち1名だと言われた。不安ながらも一応ウェイティングリストで切符を買う。(この時、ブッダガヤー・インしてから終始つきまとう若者が手伝ってくれて助かった)チャイを飲みながらしばし途方に暮れる。キャンセルが出なかったらもうしばらくインドにいようか、などど考える。ゆっくりしみこむ空白の時間。
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