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19.ブッダガヤー(2)
日本寺で座禅をする
ブッダガヤー滞在3日目の朝、早起きして、日本寺の座禅に参加した。絶対モスキートがものすごいだろうと思い、蚊よけクリームを塗りたくり、コルカタのさとしから買ったでかい布で体をくるんだ。予想通り常時2、30匹ブンブンしてたが、対策のお陰で刺されず。参加者は10人弱。静かなインドの朝に座る。人天蓋(お坊さんが座る所の上にある金ピカの飾り)に雀がせっせと巣を設営していたのがインドだな、と思う。
セーナー村
土産物屋のオヤジがスジャータの生まれたセーナー村までバイクで送ってくれた。途中、日本語のダジャレをとばしまくる楽しいオヤジ。まず、日本人の間で「トトロの木」と呼ばれる巨木をみて、

スジャータがシッダールタに乳粥を渡したという、あの有名なネーランジャラー川まで行った。雨期にしか出現しない川なので乾期のその時水はなく、どこまでも乾いた荒野が広がっていた。遠く向こうにシッダールタが修行したという前正覚山が見えた。こんなに暑くて乾いて岩しかなくて、静かな厳しい所でシッダールタはたった1人修行したのか。手塚治虫の漫画「ブッダ」だと緑豊かなジャングルみたいな所で修行していたが、実際は人が生きて行くのも厳しい乾いた荒野で、想像していたよりもずっと静かで、自分自身に戻れるような所。
 
スジャータの生家跡も見た。煉瓦がぐるりと丸く積み上げられてる小さい砦みたいな塊で、全然家らしくない。見物人もいない。自分の他に1人だけ。近くのフリースクールで話(というか寄付をしてくれと頼まれた)を聞いて子ども達と周りをすこし散歩した。田んぼのあぜ道は風の音しかしない。見るからにとても貧しい村だ。でも、別世界みたいに落ち着いた豊かな静けさに満ちていた。土産物屋のオヤジの店に行ったら、オヤジの兄貴(やっぱりオヤジ、自称霊感がある男)が超上から目線で腹が立った。何も買わずツアー手数料として200ルピーだけ渡した。
さようならブッダガヤー
切符のキャンセルが出たので目出度くニューデリー行きの深夜急行に乗れることになった。安心して例のタイ人おじさんグループと夕食を楽しむ。おみやげにモモ(チベットの丸い餃子)をもらう。食後にリクシャーを捕まえようとしたら、例の、切符購入を手伝ってくれた若者が「夜に1人でリクシャーにのると危ない。強盗が多発している」と言うので、同乗してもらい、ガヤー駅を目指した。これでインド旅行も終わりだと思うとセンチメンタルになった。結局、この若者は初めから終わりまで妙に怪しくて、最後まで信用はできなかったけれど、行動だけみると親切で紳士的だった。ありがとう。ひとり夜行列車に乗る。さあ、帰ろう。
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